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おめでとう

27/06/2014

ロンドン最終章も、いよいよいよフィナーレ。
3年間通った、ロンドン芸術大学 セントラルセイントマーティンズを卒業しました。


6/17-22で行われた卒業制作展では、もうこれしかないとUFOを投入。
ボロボロになりながらもそこに居続け、人々を迎え入れたこの子に最後はたまらない愛しさを感じました。

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たくさんの人たちがエイリアンとなって、地球へのメッセージ(要はラクガキ)を壁に残していってくれました。

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搬出の日にそこに行くと、透明の壁から天井にまでぎっしり、もはやめちゃくちゃにエイリアン達の痕跡が!

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ひとつひとつにんまりして読んだ後、そっとこのUFOとさよならをしました。



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大学最後の日にはgrade、成績表が配布されました。
18段階のうち上位3つのAに入ると1st=distinction、日本語で首席の扱いで卒業ができます。
3年間のチャレンジが全てここで評価されるわけです。成績なんて気にするか、と言いきかせてきたけれどやっぱりとっても気にしてました。
ここで学んできたことに自信はあるけれどなんだかんだ言ってもここはグラフィックデザインコースだし、優秀な学生とはだいぶ外れているであろう自分は、けして良いマークをもらえるタイプじゃあないだろうと内心諦めて がっかりしないように悪い点を想像する練習をしていました。

みんな後でこっそり開けるんだろうと思ったら誰もが次々にその場で開封しだし、歓喜のおたけびや涙を流したりして大騒ぎに。マジかよと思ってそっとその場を立ち去ろうとしたらコースリーダーのいつも厳しいオバチャン先生とばったり、「おまえもう見たのか」に対し「ノーここでは開けないでおくよ」と答えると、すごい剣幕で「今すぐ見ろ」と。「いやだ」「早く」「いやだ」「いいから早くしろ!」と全く譲らないオバチャンに観念し、もういいやとおそるおそる封を切って中のレターを見ると まさかのワードが。
オバチャンを見ると、普段鬼ババのような顔がにっこりと微笑んで「I'm so proud of you Yoriko」と言うではありませんか。

涙がぶわーと溢れてきました。周りの生徒の子たちもみんな、congraturations yorikoを言ってハグをしてくれました。

現実味がしばらくなくてふらふらと大学を歩いていて、たまたま会った好きな先生に、私がこんな成績とっちゃだめじゃないかしらと言ったら、「don't be silly, I knew you would. What you are doing is all about creating communication」と言われました。


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4年前には夢にも思っていなかったイギリスへの留学という道。
ものづくりが好き、この気持ちを世に出て表現する術を見つけるんだと思い立ちセントマに入学したけれど 当初は思えば苦しかったなあ。
現役で入ってくる子たちよりだいぶ年は上だけれど自分の英語力はぜったい最低ランク、そこのハンディがくやしくってくやしくって。(そしてみんなお金持ち。)ここから3年間、この大学という施設の中でどういう姿勢で臨むべきかぐるぐると悩みました。

でも創り出したら夢中になれた。
街に出て人々に関わってもらって「みんなでつくる」作品に移行していって、日本でも大きなプロジェクトを完成できた。プレゼンテーションも緊張よりも単純に嬉しく発表できるようになってきて、自然と友達と呼べる仲間が大学にもたくさんできました。

感情が極端にぎゅいんぎゅいん動いてしまう私はペースが安定することはまずなく、いちいちうなったり叫んだり。その中でやってこれたのはまぎれも無く、いつもいつも話を聞いて協力してくれて、一緒にやってくれた友達。応援してるからねと励ましてくれた先輩や恩師の先生。なんだかんだ深く深くサポートしてくれた両親のおかげです。

(月並みだけどほんとに本音なんです。不思議なことに、こうやって何か達成できると、それまで自分のことばっかりだったくせに 周りの人への感謝の気持ちでいっぱいになるものだなあ、でも結局すごく自己中)

頭の中身を円グラフにしたときに何がどのくらい占めてるっていう質問をよくする。人それぞれ考えてることってこんなに違うのねえって知るのはとっても面白い。
わたしの頭の中は間違いなく、3分の2が常にものづくりになってしまってて、特にこの3年間は「何のためにつくるの?」の自問自答がエンドレスでループしていました。

今も答えが出たわけじゃあないのだけれど、当初とは何かすこし、でも大きく変わったんじゃないかなあと思う。
はじめのころに信じ込んでいたことは「change」で、
今の世の中はなんだか良くないことがあって、それを変えるんだって思っていました。
でもなんだろう、今自分は、この世界が変わってほしくないと思ってる。
だって好きなんだもの。
人の持つ、光の部分と 生活に満ちてる光の部分がすごく好き。
それらとものづくりが組み合わさった時にその場所に生まれる何かプラスのエネルギーと喜びが、すごくすごく好きです。
それを生み出す瞬間がたまらなく幸せで、生き甲斐を感じているんだと思う。

人や社会をを深く恨んだりせずにこういう考えでいれるのは、たまたま自分の環境がすごく恵まれているからだと思うし、自分が考えるよりずっとずっと世界は複雑で大変なんだろう。でもこういう人間は、そのままでいてもいいんじゃないだろうかと思うようになった。自分の生きてきた中で見るものの範囲でしか物事は判断できないし、理解していないことを知ったふりはしたくない。世間知らずな未熟者なのはわかっているけれど、その中で自分の信じる希望の部分を形にし続けたいと思うんです。でもってもしもそれで、関わってくれた人に生活や世の中に対してより前向きになれるパワーを注入できたとしたら、それは本望だと思うんです。


これからどんなことが待っているかなあ。
どうせまた色んなことがすごく動くし、言ってることも変わるんだろうなあ。
でもこれだけはずっと変わらずにいれてることがある。それこそこのブログをぽつりぽつり始めたあたりから言ってること。
後悔しない選択をすることと、
未来に対してわくわくしている、ということ。


ほんとうにあとちょっとで日本に帰る。そのあとのことは、お楽しみ。それまでのこのロンドン最後の短い夏もすっごく楽しみ。
学生っていう肩書きとはついにさよなら。これからの自己紹介がとてもうれしい。
卒業することにおめでとうって言う理由がずっといまいちピンときていなかったのだけど、
今やっと、しっくりくる気がしています。


ハッピーエンド!

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